縄文杉トレッキング ウィルソン株
平成24年5月
ウィルソン株。屋久島トレッキングや縄文杉などを調べていると、何気なく出てくるワードです。と言う事で、ウィルソン株について説明です。簡単に言えば「大きな屋久杉の切り株」です。なぜそんなにこの切り株の名前が出てくるのかと言うと、縄文杉に行くには、必ずこの切り株の横を通ることになり、見所に乏しい縄文杉コースにおいては、格好の名所となっているからでしょうか。
と言う事で、こちらが「ウィルソン株」です。推定樹齢が約3000年。根廻り32m、胸高直径4.39mで、株の中は空洞になっています。1586年(天正5年)牧村の五郎七が足場を組、豊臣秀吉の命令により大阪城築城、もしくは、京都の方向寺建立の為に切ったとされています。(どちらに使われたかははっきりしてません)
その後、米国のウイルソン博士によって世界に知らされたのでこの名がついています。との事です。
切り株の中には入ることができます。中は畳10畳くらいの広さがあり、地面からちょろちょろと水が湧き出ています。ちなみに、屋久杉(樹齢1000年以上の杉)は内部を腐らせることにより、必要な部分に栄養分を回すため、中心部が空洞になるのだそうです。
内部は空洞で、上部も穴があいているので、空が見えます。場所によっては写真のようにハート形になる所があります。(株の入り口の右手側付近、切り株を背に、しゃがんで上を向く)よくこんなのに気づいたなと言うくらい分かりにくいです。よく見たら、小さい穴の方もハート形になってませんか?
切り株の中には、小さな祠がありました。湧き出る水のせせらぎ、そしてこの空間。この異彩な感じが独特の雰囲気を醸し出しています。
トレッキングとしては縄文杉を目指して行くのですが、こちたのウィルソン株も道中にあり、しかも、近くには休憩する場所もあるので、ぜひとも足を止めて見物してはいかがでしょうか。