根室 納沙布岬
平成16年夏頃
あいにくの雨でしたが、納沙布岬に来てみました。ご存知の通り離島を除いて日本の本土最東端に位置します。高くそびえる白い塔は「笹川記念 平和の塔」です。
見えてきました。納沙布灯台まであと少し。手前にある国旗が国境を意識させてくれます。(本当は北方四島は日本の領土なのですがね~)晴れていれば、水晶島や、国後島が見えるのですが残念です。
やはりここを旅の目的地にされる方も多いでしょう。次から次へと観光客が訪れます。
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納沙布岬灯台入口です。この灯台は、かの「灯台の父」と呼ばれるR・H・ブラントンの設計による八角形の木造灯台として建設され、1872年(明治7)8月15日<旧暦では7月12日>に初点灯しましたが、北海道の洋式灯台としては一番最初のものです。ここと水晶島の間にある珸瑶瑁(ごようまい)水道は暗礁浅瀬が多く、航海の難所として恐れられていて、灯台の建設が求められていたのです。しかし、1930年(昭和5)に現在のコンクリート造灯台に改築されました。また、当初より職員が灯台に滞在し管理していましたが、1998年(平成10)4月より、無人化されています。
納沙布岬灯台周辺には、青い海が広がり、珸瑶瑁(ごようまい)水道を隔てて、北方領土の一つ、水晶島を望むことが出来ます。暗礁浅瀬が多い、航海の難所として知られています。平成15年4月18日に座礁したロシア船が岩場に乗り上げたまま放置されていました。
納沙布岬周辺は、望郷の岬公園として整備されています。3.7km沖の海上には、歯舞諸島の貝殻島、7km先には水晶島を望むことも出来るのです。また、北方領土関係の資料展示や展望室を備えた「望郷の家」と「北方館」が並んで立っていて、無料で見学できます。近くには、モニュメント「四島(しま)のかけ橋」があり、巨大なアーチの下に強風でも消えないトーチが焚かれている(現在は燃料経費節約のため、9時から17時の間のみ火が灯されています)のです。北方領土への想いを感じさせる場所です。